都市ガスとプロパンガスの違いを知るべし
「都市ガスとプロパンガス、毎月の光熱費はどちらが安いですか？」
という質問をよくいただきます。
毎月の光熱費は、お住まいの使用頻度やお住まいになっておられる方の
人数にもよります。
まずは、都市ガスとプロパンガスのお互いの特長を理解して、
かしこいガス活用法をお選び下さい。
お互いの特長を理解した「ガスのかしこい活用」
1.燃焼カロリー、火力が違う
成分の違いからくる能力差としては
燃焼カロリー、つまり火力があげられます。
都市ガスの標準熱量は46.05MJ/m3(11,000kcal/m3)であるのに対し、
LPガスの標準熱量は100.47MJ/m3(24,000 kcal/m3)。
LPガスの熱量は、都市ガスの約2.2倍もあります。
強火が必要な飲食店や製造工場などで、
プロパンガスの利用が多いのはそのためです。
2.コストが違う
ガス管敷設費は戸建で10数万円が目安、ユーザー数の多い都市ガスは、
ランニングコストがプロパンガスより相対的に安く収まります。
最初に必要なイニシャルコスト面では、配管工事が必要になりますので
割高といえますが、一般住宅の場合、最初からそれらの工事も含まれての
価格なので、とくにコスト差を感じることはありません。
プロパンガスから都市ガスへと切り換える場合、必要になるコストは、ガス管の
敷設費ですが、戸建住宅で平均10数万円の施工費が目安とお考えください。
切り換えたあとの月々のガス代は、4人家族の場合で
プロパンガスに比べほぼ3割くらいはお安くなるはずです。
3.環境性能が違う
CO2の排出が少なく地球環境にやさしいプロパンガス。
地球温暖化の原因とされるCO2の排出が少なく、大気汚染や酸性雨の
原因となる硫黄酸化物、窒素酸化物などの不純物もほとんど出しません。
だから、同じ可燃ガスでも、プロパンガスはとてもクリーンで
地球環境にやさしいエネルギーといえます。
4.メンテナンスや管理方法が違う
メンテナンスフリーの都市ガス、災害時に強いプロパンガス、一度ガス管を
敷設すれば、あとはガス会社からとぎれることなくガスが供給される
都市ガスは、基本的にはメンテナンスが必要ありません。
一方のプロパンガスは、ボンベのガスが残り少なくなると、
プロパンガス販売業者がボンベを運んできて、取り替えて行きます。
逆に、災害や震災時に機動力が高く、復旧が早いのはプロパンガスです。
ボンベとガスホースさえつなげば、すぐにでも火が使えるのは、
プロパンガスのメリットです。
5.家庭で利用する際の違い
都市ガスとプロパンガスでは器具が違います、ガス器具や利用方法、安全性、
検針など、ご家庭で日頃ガスを使って生活をする際に、
両者の違いを感じることはほぼありません。
ただし、注意が必要なのは、プロパンと都市ガスでは使えるガス器具が違います。
引っ越しなどで、ガスの種類が変わったときは必ずガス器具を
点検してもらうようにしましょう。
湯ばぁ〜ばが教える！ 賢いガスライフを選択するための３つのポイント
1.家族構成や人生設計に合わせて選択する
最初の商品購入代金が何年で回収できるか考えてみましょう。
大家族で、お風呂も暖房も、かなりの量を消費しているご家庭なら、ガス管敷設の
初期工事費をかけても、長い目で見れば都市ガスの方がお得だといえます。
一方、子供も独立した夫婦2人のご家庭なら、そんなにガスも使いませんので、
プロパンガスのまま使い続ける方が得策といえます。
現在の状況、将来の人生設計などを考えて、どちらがベターか
判断するようにしてはいかがでしょうか。
2.光熱費を抑えたい事業所なら
敷地が広い工場や事業所では、プロパンガスが有利な場合も都市ガスが
供給されているエリアでも、敷地が広い工場や事業所などでは、ガス管を
目的の場所まで敷くだけでもかなりの費用がかかってしまいます。
ガスが必要なのは、給湯室とシャワールームだけ、といった限定的な使用を
想定している場合は、プロパンガスを活用するのが合理的といえます。
3.強い火力が必要な飲食店、製造工場等なら
プロパンガスは火力が強いので、中華料理など飲食店に最適。
また、加熱が必要なさまざまな食品加工工場でも活用されています。
強い火力が必要な窯業などの製造工場でも、プロパンガスは大活躍をしています。
ガス給湯器お取り替えにかんするご相談はこちら、米嶋(米島)産業まで。
